最新号紹介

美術運動144  定価:700円

美術運動 No.151
2024年3月発行
定価:700円

 

特集│戦争と近代日本美術史への問い

■日本美術会と美術家の戦争責任問題(1)

■女性画家と戦争 相次ぐ新資料発見と研究状況

■北脇昇と草創期の日本美術会 

 

 

最新の記事

「《クォ・ヴァディス》の秘密 ~シュールレアリズム画家北脇昇の戦争」にみる北脇昇と草創期の日本美術会

小西勲夫(日本美術会資料部)

2023 年7 月2 日、NHK-E テレ「日曜美術館」で「《クォ・ヴァディス》の秘密~シュールレアリズム画家北脇昇の戦争」が放映されました。ご覧になった方も多いと思います。
 北脇昇氏は日本美術会の創立会員で、1947 年に京都支部ができた時には支部長もされていた方です。ご病気で1948年に支部長を退き、1949 年に「クォ・ヴァディス」を発表し、1951 年に亡くなられています。   そのような関係から番組の制作過程で「日本美術会」に戦後の北脇昇に関する資料の協力要請があり「日美会史資料」をもとに日美資料部が全面的に協力して資料提供してきました。提供した資料をもとに番組作りが進められ、6 月12日に「資料」の撮影と、資料中に出てくる北脇昇と草創期の日本美術会の活動についてのインタビュー撮影がありました。

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ガザに明日はあるのか

上條陽子(かみじょうようこ)画家

 もう手遅れだ!! ハマスの攻撃と人質作戦は誤算だった。犠牲があまりに大きすぎた。パレスチナの怒り、忍耐が限界であったことはよくわかる。パレスチナの怒りがマグマになって爆発したのだ!! しかしネタニヤフのあの残忍さはイスラエルのヒトラーだ。救いがない。無差別の攻撃がガザを破壊しつくす。人の心までも。無差別に病院、学校、商店、住居等。私の招待したガザの画家達の画廊も破壊された。ハワジリの親族10 人が殺された。イサの母親、甥も殺された。まるでホロコーストだ。ネタニヤフは民族浄化をねらっている。パレスチナ人は存在しないし領土は全てイスラエルのものだと入植を繰り返している。
 なぜ国際社会が止めることができないのか。国連の総長グデレスがハマスのやった理由を考えなさいと言ったことに対してイスラエルはテロを許すことはできないと一方的言い分で、後にグデレスに退去( 退伝と書かれてるが多分前言撤回ではないか?) を要求した。ハマスのやったことはテロではない。抵抗運動である。アメリカのバイデン大統領には失望した。イスラエルに武器を売った。ドイツ、イギリス、フランスもイスラエル支持。何故なのか。何故、今、世界に強い正義の味方、リーダーが現れないのか。プーチンのウクライナ侵攻により世界はおかしくなった。武器商人、ユダヤマネー、ユダヤロビーは弱者を皆殺しにする。イスラエルのパレスチナに対する暴挙は皆知っている。イスラエルに行けば一目でわかる。イスラエル兵隊が銃を持って街を統治している。パレスチナ人に対する嫌がらせは目にあまり恐怖となる。アフガニスタンのタリバンと同じく野蛮である。オスロ合意で少しは平和の入り口が見えたかと思ったが・・・。パレスチナとイスラエルは話し合うべきだ。世界は見て見ぬふりをしている。国際社会は解決策を見出さず、イスラエルの暴挙はパレスチナの民族浄化を進めるばかりだ。パレスチナの 子どもたちに未来はない。子どもたちの人権はない。子どもたちの尊厳すら守られていない。多くの子どもたちが石を投げて拘束され何年も留置されている。絵を描くこともできない。画材がない。授業が2 部制で絵画の時間が取れない。子どもたちは未来に夢を持つことができない。未来は閉ざされている。夢は閉ざされている。

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反ユダヤ主義検閲に見るアートの限界とウクライナ、エコロジー。

森下泰輔

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