エッセイ

宮本和郎 寺院作品を巡る
エッセイ · 2023/12/31
東郷寺 新書院  2022 年4 月、府中市美術館で宮本和郎一門恒例の展覧会があった。その折、宮本宅から徒歩圏内にある東郷寺に納めた軸作品がお寺さんの好意で展示された。町内会も協力し町ぐるみで展覧会の案内を配布したという。
永井潔アトリエ館の6年
エッセイ · 2023/12/29
永井潔の絵画や著作物を土曜日ごとに展示する永井潔アトリエ館は、今年の4 月で開館6 周年を迎える。館長は潔の長女である私、「10 年ぐらいやれたらいいな」程度の気持ちでスタートしたのだが、すでに折り返し点を過ぎたことになる。

原子力サブカルチャー10
エッセイ · 2023/01/02
 今ここでこれを読んでいる貴方の今に日本はまだ核兵器禁止条約の署名せずにいるのでしょうか?福島の原発事故の後に国会を囲むアジサイ革命というデモや民主運動があったにもかかわらず、その時に政権を取っていた民主党には何の責任もなく自由民主党の原発安全対策の不備による人災の後始末をさせられた民主党が政権を追われ、そしてまた政権に戻った自由民主党は現時点 (2021年 ) でも原子力推進の動きを変えていません。
秋野不矩の人物画
エッセイ · 2022/12/10
 秋野不矩と言えば雄大なインドの風景画を思い浮かべる人が多いだろう。しかし私自身はむしろ人物画の方に不矩の真面目が発揮されていたと思っている。特に初期作品に人間に対する不矩の関心が明確に現れていて興味深い。

衣装としての美術館 ー秋野不矩美術館訪問 ー
エッセイ · 2022/12/10
さすがに浜松  昨年から続くCOVID-19 禍のなか、2021年12 月 11日早暁、筆者(篠原)は単身、品川からの新幹線に乗り込む。本誌今号の美術館訪問先は静岡県浜松市だ。車内のにわか勉強で「基本データ」を詰め込む。
メキシコ(メヒコ)の壁画運動に魅せられて-萬木 昇(ユルギ・ノボル)の人生
エッセイ · 2022/10/29
 ユルギさんと京都で再会したのは 2019 年だったか、予期しない出会いだった。実は若い頃東京で会っている。「美術運動」NO.114 にレポートを書いてもらった。タイトルが「メキシコ壁画運動は今も‥‥」という1986 年1月刊行だから、1985 年にお会いしていた。かれこれ34年ぶりの再会だったのだと今回「美術運動」を探して確認できた。

エッセイ · 2022/09/19
 『美術運動』No.148 に2019 年のあいちトリエンナーレ「表現の不自由展」をめぐる特集が組まれていた。ここではそこで展示された慰安婦を象徴しているという「少女像」について少し考えてみたい。私は「少女像」をいたずらにこうした場から排除しようという勢力に与するものではないが、「少女像」の扱われ方や、慰安婦問題に対する韓国政府の姿勢や運動の進め方にはかなり違和感を覚えている。
無辜の民
エッセイ · 2022/07/15
石狩川河口の砂嘴、石狩砂丘の灯台の近くにブロンズ像「石狩―無辜の民―」があります。シリーズ15 作のうちの「虜われた人(1)」を幅3mの大作にし、箱根彫刻の森美術館主催の第二回現代彫刻展に出品したものを石狩町に寄贈したとのこと。

原子力サブカルチャー9
エッセイ · 2021/10/05
 先ずサブカルチャーでなく現実に素晴らしい事が起きました。核兵器禁止条約が2020 年10 月24 日にホンジュラスが50 番目の批准を行って戴いた事で2021 年1 月22 日に発効されることが決まった事です。心から感謝し祈りを捧げます。  この美術運動が発行される時期にはもう核兵器禁止条約が発効され、実際に動き始めていることでしょう。少しでも早く、唯一原子力爆弾を兵器として落とされた日本が核兵器禁止条約を批准することを願っています。
DOUBLE FANTASY John&Yoko ダブルファンタジー ジョン アンド ヨーコ
エッセイ · 2021/10/05
「世界一のカップル」リバプールで開かれていた70万人を動員した驚異の「ダブル・ファンタジージョン&ヨーコ展」の東京展開催はアートを通じて世界平和を詠い続けてきた二人の想いが込められています。  戦後まもなく誕生した日本美術会も、誕生以来世界平和と人権を詠い続けています。国際部では海外アーテイスト向けにラブアンドピース展というメールアートも開催しています。

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