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韓・日美術交流会を終えて(2018年9月)

木村勝明

 韓国への旅は今回は6グループに分かれての行動でした。20日の開会式に公州での展示会場、Goma ArtCenter ( 固麻アートセンター)で集合という事で、個々の旅の要求に合わせて、自主性を重視したプラン(ただ当初19日が開会式というプランが20日に変更で、その日程に合わせられなかった3人と会期後半に来る2人の計5人は会場の展示は見られたのですが、残念でした。どうも19日の中央ステージで金明泰会長が表彰されるセレモニーがあった事が、会場に居残った布目さんが見たことで解りました。おめでとうございました!)

 会期は百済文化祭の最中でいろいろな催しものがあり、18日に仁川国際空港で集合した5人は、夜半に公州について、宿に荷物を下ろすと、また錦江のメイン会場にタクシーでそのまま戻って、テントで名物の栗マッコリで乾杯。もう何回も体験している百済文化祭の味わい方はお手の物と言ってよいでしょう。金明泰会長は宿に名刺を置いて心配されていましたが、日本人だけで楽しめた事は後で伝わったと思います。さて、あとのグループは板門店ツアーをし公州に来て、そのあとテレビドラマで有名な「シンサムイダン」の鳥竹軒(オジュッコン)に行かれた方、冬季オリンピックのあったピョンチャン近くの韓紙のスタジオを訪ねた和紙造形のお二人、ソウルで友人らと交流して公州入りした京都のお二人、姜さんの山のお宅にホームステイしたT夫妻など。皆さんそれぞれ楽しんだわけですが、公州での交流会の歓待はいつもながら温かく、また初公州体験の方に公州市の通訳兼文化解説者のご婦人がついてくださって、武寧王の古墳ミュージアムとか国立公州博物館とか解説付きで案内してくださいました。展覧会もそれぞれ力作も集まり、一応の満足を得られたと思います。開会式の前の時間帯にはミニバスを出してもらい、YATOOの野外設置作品のビエンナーレを楽しみ、麻谷寺(マゴクサ)を散策、素晴らしい体験だったと思います。交流展の開会式は市長さんはじめ、議会や文化関係のオフィシャルな方々や、前からの友情をはぐくむ美術家など沢山集まり、温かい開会式。夕食会もありました。