KOREA-ART-NOW-2014

-不協和音の中でも友情は変わらない-

韓国公州にはもう何回行った事だろう、定点観測のようにこの町を中心に20年間韓国を見てきた。今回は美術交流を重ねてきた公州の韓日美術交流会との協議の必要があっての一人旅だった。やはり日韓関係が上手くいっていない状況の反映があると思う。このまま交流も消えてしまう危機を感じていたからこそ、内部的な欲求に促されての旅だった。新会長の金知光(キムジカン)さんが日本に留学した経験があるGOMAの(イサンヒ)さんを通訳者として連れてきていただいたので、日韓関係の話も踏み込んで話せた。やはり顔を見て話せば信頼感があふれてくるな~と思ったものだ。交流美術展は公州で急遽開催が決まった。(交流主体は日本美術会からJAES に移行している)公州の空気はやはり澄んでいた。 

 ( 編集Kimura : 記)


第6回錦江自然美術ビエンナーレ2014


YATOO(野投)が主催するビエンナーレは6回目だが、1983年からYATOOの美術活動は継続されて来た。私が初めて美術シンポジュームに参加したのが1995年だったが、それから継続してこの自然美術のグループを見てきたので、感慨もひとしおであった。ビエンナーレになり国から助成金を受けていて、それはかなり大きなものであるらしい、建築物の計画的な拡大、女性事務職員も3~4人を雇用していた。ビエンナーレ中のアルバイトも含めて10人くらいはいる。コーヒーショップも運営している。


 そして、1年中色々な事業をしており、ワークショップや、アートインレジデンスの運営、ビエンナーレの無い年にはプレイベント、そして絶えず外国のアーチストとの交流を企画している。YATOOのメンバーは絶えず海外でのアートイベントに参加している。錦江の河原が会場だったが、河川の開発公社との関係も良好らしい。Facebookを見ていると、GANABAパークと呼び、トラクターに引かれるトレーラーで鑑賞者を乗せて、会場を解説付きで回る画像も観た。野外設置美術や現代美術だけの問題でなく、地域に根付いた文化イベントとして、地域の発展と密接な関係にあり、雇用の確保など、広範囲な問題を含む美術運動として発展していた。これは作家の創作という問題を超えて地域活性の文化戦略として、また自然との調和的発展系モデルにもなっている。興味深かった。(韓国・公州で開催)


国立現代美術館 ソウル館


ソウルの新しくオープンした美術系の施設を紹介。景福宮の右側に位置する国立現代美術館-ソウル館はオープンされてまだ10か月ほど。かなり大きな施設で、その一部を見たに過ぎないが、ちょうどサマーシーズンで親子のための大きなインスタレーションを中庭に設置。茸のようなものとミストが出て空気を冷やす機器が設置されていて、家族が遊んでいた。中の展示室は奇想天外な企画展示、エントランスではパフォーマンスと、土曜の午後ということで、活発な演出

が実施されていた。歴史的な負のイメージを、開かれたアートのイメージに転換しようという事らしい。まだほんの一部分しか見ていないのだが、今後のアートシーンを引っ張る場所になっていく予感がした。


ddP(東大門デザインプラザ)


東大門再開発(運動場の跡地)にともなうデッカイ施設、ソウル城郭の遺構が出て来て、それらとの共存も一つのテーマなのだろうが、上手く行っているか?近未来型のデザインのここは、中に美術館などあって、興味深く見て、把握し辛い空間を味わった。その一つでやっていた「潤松文華」コレクション展で、美人画の傑作が観られた。多分これからソウルのこのU F O のようなランドマークを人々が受け入れて行く事だろう。とにかくソウルのデザイン最先端を象徴するddpだった。