映画『サダコの鶴〜地球をつなぐ〜』

映画『サダコの鶴〜地球をつなぐ〜』
映画『サダコの鶴〜地球をつなぐ〜』

増山 麗奈(ますやま れな) 

 

こんにちは、画家で映画監督の増山麗奈です。2013年のアンデパンダン展で、インドと福島の少女達が書いた大きな絵を展示し、イラク戦争反戦デモでピンクのビキニで。。桃色ゲリラとか言っていた者です! ところで、広島、長崎そして、54基の原発、チェルノブイリを超えのフクシマ・・。日本人ほど、核と腐れ縁な民族はいないのでは。表現者として自分なりのケジメを付けたくて、戦後70年、戦争とは、そして核の被害とはなんなのかを問う映画を作りました。

 

 「サダコの鶴〜地球をつなぐ〜」という映画です。この映画は、広島の原爆で被爆し、白血病になりながら折り鶴をおり、12歳で亡くなった少女サダコが、甲状腺異常に悩む福島の少年しんじと沖縄で出会い、戦争にまつわる様々な場所、人に合い、成長する冒険映画です。サダコさんの事、教科書等で、聞いた事がありますか?実在し、広島の平和記念公園で像が建てられたサダコさんの鶴のエピソードは、アメリカ、ヨーロッパ、ロシア、中東、南米、アジア、インドで教科書に載っています。佐々木家が借金を抱えながら、闘病を支えた事、病院の初恋、吐血、脱毛と言った原爆症の症状、アメリカの米兵医師にモルモットとされた屈辱的な想い。死後解剖で明らかになった、甲状腺ガンも併発していたという事実・・。映画の半分は実際のサダコさんの史実に忠実な歴史再現ドラマ。そして半分がファンタジーとなっています。お揃いの鶴のネックレスをしたサダコとしんじが、国会前や、アメリカやイラク、広島を旅するSFなのです。実は、そのSFの部分もほとんど真実を元にして描いています。PTSDに苦しむ米兵がいる事や、イラクで劣化ウラン弾という核兵器の被ばくに苦しむ子どもたちがいる事、攻撃をする側もされる側も戦争で損をしている、という事実を子どもたちが旅をしながら気がついていくのです。

 

 世界にはいろいろな戦争映画がありますが、国を軸としたプロパガンダ映画が多いと感じます。アメリカの反戦映画にもありがちなんですが、攻撃をするアラブの人たちの事は”自爆テロ犯人”といった画一的なイメージで伝えるという手法が多い。その中で、サダコさんたち子どもたちが国境を越えてドンドン友達になっていきます。今の世界に必要なことは、そんな国境や立場を超えた共感力、だと思うのです。

 

 実際にサダコのさんの折った折り鶴は、世界中に寄贈されています。映画にも出演していただいたのですが、ご遺族がサダコさんが折った鶴を世界中に寄贈する活動を行っているのです。例えばアメリカの911の現場だとか、ハワイの真珠湾、イランの映画財団、ブラジルの被爆者団体、沖縄市、我孫子市、福島県郡山・・・。それぞれの土地に戦争にまつわる歴史があり、その歴史をサダコさんは伝えてくれています。

 しんじ役を実際の福島の少年が演じ、主人公のサダコは、私の娘のりあんが演じました。つたない子どもたちの演技を、国際的に活躍する俳優Jun Amanto さん、冷徹な米軍医師を演じてくれたフランス人俳優ジリ・ヴァンソンさん、アメリカのテレビでも活躍するタレントのMami Sueさんなど実力派が固めてくれました。

 サダコと奇跡の旅をしたしんじは、戦場ジャーナリストの志葉玲さんに演じてもらいました。

 美術運動の編集委員である日本憲吉さんが、しんじ君のお爺ちゃんを熱演しています。

そして、サダコとしんじが参加する国会前や、架空のテレビ番組のシーンで福島瑞穂さん、辻元清美さん、志位和夫さん、山本太郎さん、なんと安倍晋三さんまで本人が登場しています。まさに歴史が動こうとしている今の日本のリアルを切り取ったムービーなのです。

 

ミュージシャンも豪華。世界の歌姫スーザン・オズボーンさんはオリジナル曲の提供をしてくれ、サダコさんの甥である佐々木祐滋さんも紅白で歌われた事のあるINORIを歌ってくれました。沖縄ロック協会会長の宮永英一(伝説のバンド紫のドラマー)さんも出演してくれているのです。

 

 日本での本上映を前にして、実はアラビア語字幕版が出来、先日パレスチナのシアターで上映する機会がありました。最後泣いている人もいました。

「日本人はもっと広島、長崎でおこったことを発信して欲しい」「イラクのシーンで劣化ウラン弾の被害に苦しむ少女が出て来たが、ガザでも核やさまざまな化学兵器を使われている」「パリのテロには賛同できないが、同時に有志連合による空爆も指示できない。アラブで行われている占領、虐殺の現実を見てほしい。」

 

 過去も現在も、戦争は続いています。みんなが真実を知って、99.9%の貧しい人々をつくり、たった0.1%の人たちが武器を売る事で儲けてる。そんな構図が見えたら、アメリカも、中東も、日本も、みんな友達になれる。そんな未来をこの映画の上映をしながら、一緒に作っていきたいです。


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