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DOUBLE FANTASY John&Yoko ダブルファンタジー ジョン アンド ヨーコ

村田訓吉(むらたくによし)

Photo by Iain Macmillan ©Yoko Ono
Photo by Iain Macmillan ©Yoko Ono

 「世界一のカップル」リバプールで開かれていた70万人を動員した驚異の「ダブル・ファンタジージョン&ヨーコ展」の東京展開催はアートを通じて世界平和を詠い続けてきた二人の想いが込められています。

 

 戦後まもなく誕生した日本美術会も、誕生以来世界平和と人権を詠い続けています。国際部では海外アーテイスト向けにラブアンドピース展というメールアートも開催しています。自分も若い頃にジョンとヨーコの友人故南風椎さんの主催した世界の200人のアーティストが神を描き、ヨーコさんも参加した国際巡回展「神」展に出品したころから交流が始まった南風椎さんに託されてイマジンに似ていると言われている彼が英文から訳した日本国憲法前文を日本憲吉として詠い続けています。

 

 アートで世界に愛と平和を訴え続けている作家は世界中にもたくさんいます。そのなかでもこのカップルは、アートで世界に愛と平和を詠い伝え続けた世界一のアーティストのカップルです。


  先ずはオノヨーコさんと息子のショーンさんのメッセージから。


 私たちの『DOUBLE FANTASY - John & Yoko』展を日本で開催することができて大変嬉しく、とても感謝しています。リバプール展はジョンの故郷だということで特別でした。今度は私の故郷である東京での開催。まさに西と東の融合です。

 私たちはただ日々互いを愛し続けた非常にシンプルな夫婦でした。そんな私たち夫婦の真実を、自分たちの言葉でお見せしたいと思ったのです。日々の生活の中で、何をするにもそこにはお互いへの愛がありました。

 ジョンにとって日本は心の落ち着ける場所であり、息子のショーンと過ごす日本での夏の滞在はとても大切なものでした。

 私たちは二人とも世界平和に強い関心があると気づきました。今でもジョンと二人で活動をしているように思います。彼の温も りをいつもそばに感じています。

 

ヨーコ・オノ・レノン / Yoko Ono Lennon


 日本の皆さんコンニチワ。ショーンです。

 『DOUBLE FANTASY - John & Yoko』展に来てくれるすべての皆さんに感謝します。僕も皆さんと一緒にその場にいたかったです。間違いなく素晴らしい展覧会になるでしょう。

 今年の父の80回目の誕生日を世界中の方々と一緒に祝いたいと思っています。

 そして、皆さんにはぜひこの素晴らしい展覧会でジョンとヨーコに対する理解を深めていただけたら嬉しいです。アリガトウゴザイマス。

ショーン・タロー・オノ・レノン/ Sean Taro Ono Lennon


 オノヨーコさんの処女作であり代表作品のグレープフルーツから二人の出会いは予想されていたような気がします。そしてそこからあのイマジンがうまれたのです。ダブル・ファンタジージョン&ヨーコ東京展では本邦初公開のものもあります。それは二人が日本の軽井沢で着ていた服やジョンが日本語を勉強するために描かれたメモやクロッキー。それはそれぞれまるで作品としか思えない物ばかりです。

 ジョンとヨーコの言葉や作品や資料で埋め尽くされ、そして必要な代表作はしっかり展示されていて、あの腐っていくリンゴのレプリカもあり、沢山の映像もありで何を見ても懐かしく、そして新たな思いと共に感動がうずめく展覧会です。

 そして改めて第53回ヴェネツィア・ビエンナーレで、生涯業績部門の金獅子賞を獲られたオノヨーコさんとジョンレノンの生み出した素晴らしいコンセプチュアルアートを再認識しました。それはバギズムとヌートピアです。これは現在のネットの世界の予言であり、私達の未来への希望だと感じました。

 バギズムとは人が袋に入ればその人の外観からの固定概念がなくなり、あらゆる差別がなくなるという事です。ヌートピアとは領土もなければ出入国も自由であり、領土紛争も起こらないという国です。これは見方を変えれば現在のネットの世界だと感じます。ネットからの情報では相手が誰なのかも認識できず、どこにいようがアクセスできる。いわゆる出入の管理は出来ないのです。

 現在のネットの世界はそのものがバギズムという人たちのヌートピアという国なのです。きっとこれからも影響を受けた人たちヌートピアの住人たちと共にダブルファンタジーは続くでしょう。エターナルファンタジーとして。

 最後になりましたがダブル・ファンタジージョン&ヨーコ東京展はデビットボウイイズを主催したチームが権利元とコンタクトして多大な努力の末に開催されたそうです。関係者皆様、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントに心から感謝いたします。

ps もし会期延長が更に続きこの美術運動が出来上がる時まで延びたらきっと自分はまた見に行くことになるでしょう。