原子力サブカルチャー 2

村田 訓吉

核エネルギーは原爆や原発また実験段階の核融合炉それらを含む全て原子力エネルギー利用の際に出る放射能汚染だけでなく、原子力はその莫大なエネルギーの魔力に惑わされた人々とそれに対抗した人々の精神的な文化汚染を検証しています。このシリーズでは日本の漫画やアニメに中心を絞っていますが、前回あげたアメリカの原潜シュービー号など世界的な映画もあり。実は原子力サブカルチャーは日本に留まらず全世界にあるようです。

ガンダムやエヴァンゲリオンでもその影響は色濃く残っています。初期の賛美から後期の拒絶の文化、また元設定から後設定の文化検証はただならぬ様相を呈し ています。出来れば皆さんの協力を得られればと思い原子力サブカルチャーの研究会(https://www.facebook.com/groups /223459517826746/ )を開きたいと思いますので興味のある方は参加していただけると幸いです。

 

 ガンダムに入りましょう、ガンダムは最も難しい部類の原子力サブカルチャーになります。後設定があまりに多すぎて、元設定さえも後の読者や評論家達に書き直されています。リアルタイム で見ていた者にとって、ガンダムの時代のエネルギーはミノスキー粒子と言うもので動いていました。それが何れミノスキー反応路そしてミノスキー核融合炉と 設定が変えられてきたというより変えざるを得なくなったようです。後設定から見るとガンダムは原子力推進漫画のように言う方も居ます。ですが、元設定では 原子力で動いているのはガンダムだけであり、他のエネルギーはミノスキー粒子で動いていたので敵も見方もガンダムは捕まえることは出来ても破壊してはいけ ないという設定だったという方も多く居ます。またあと設定から見てもコロニー内での起動戦士達の戦いを懸念したりしていた事は原子力の放射能汚染の危険性 を提示していたという見方もあります。そういう意味でガンダムは元設定から後設定に及ぶ広大な歴史観の中でエネルギーの変換を見ていくことができる面白い アニメです。ガンダムだけで沢山の原子力サブカルチャーの研究者が現れるかもしれません。皆さんの協力をお願いします。


 エヴァンゲリオンは原子力とまったく関係ないように感じている人は沢山居ます。ですがテレビシリーズ版でエヴァンゲリオンに対抗して日本の企業が使徒対策用攻撃ロボットとして電源ケーブルを使わない巨大ロボットを開発しています。そのロボットが原子力で動きお披露目の際に暴走します。その時エヴァンゲリオンでも中心的姉御肌の キャラクター「サービスサービス」の言葉が有名なミサトさんが放射線防御スーツを着て果敢にもロボット内に侵入して原子炉の暴走を止めた回があります。この回はミサトさんが主人公といって良い回でした。どちらも製作者側の意識には脱原の意識が色濃く反映されているアニメだと感じています。
また表向きには核エネルギーといわずに蒸気文明とかウラニュームをオモテニュームとか脱原を意識させるアニメは1980年代から映画でも多く出てきています。
最も印象的なのは去年長編アニメから引退した宮崎駿監督のナウシカでしょう。
次 は幾つかの長編・短編アニメでの原子力サブカルチャーを紹介したいと思っています。エネルギー涸渇問題、人口爆発問題、貧困格差問題を解決するのが人類の 宿命といって良いでしょう。アメリカのテレビドラマのスタートレックセカンドジェネレーションのエンタープライズ号に乗っているピカード艦長は宇宙人に戦 争や貧富の格差問題を問われたときもう数世紀前に解決していますと答えていました。ですがエンタープライズ号はその時代においても原子力で動いています。 流石アメリカの原子力サブカルチャーです。でもこれからの時代は解からないですね。

 

村田 訓吉

 


原子力サブカルチャー 1