第20回記念新潟アンデパンダン展を終えて

星野金司  ほしのきんじ (新潟アンデパンダン展運営委員長)

 第1回新潟アンデパンダン展は、1996年6月22日から30日の日程で新潟県民会館1階展示ホールにて開催されました、それから20年、紆余曲折はありましたが、曲がりなりにも、年1回の開催を積み重ねて現在に至りました。 しかし御多分にもれず、運営委員の多くが高齢になり、誰が欠けても開催の基本原則だけは、守って開催して欲しいとの考えから、2014年、日本美術会にならって、新潟アンデパンダン展開催趣旨を作成し、進むべき方向性を文書にて運営委員会で確認しました。

 

(1)私達は、美術界に根強く残っている古い体質に妥協せず、表現の自由を守り、真に人間的な美術を、新潟の地から作り上げる為に努力します。

(2)私達は、広汎な人々と連携し、生きる意識と創造力を結び付け、現代社会の課題に応える美術の創造をめざします。

(3)私達は文化、美術界をはじめ、課題、要求を共にする広汎な人々や組織との交流や連帯をはかります。

(4)よって安易な権威に流されず、作家の自由な精神と創造性を尊重し、開かれた発表の場とするために、作品を広く公募し、審査は行わず、誰でも自由に出品できる事とします。

(2014年8月28日議決)

 

 第4回展から新潟市民文化会館4階展示ギャラリーに会場を移し、今回20回の節目の展覧会を2016年5月12日から15日まで当会場で開催することができました。

 開催にあたって私と小林春規さん、中川セツ子さんが所属する日本美術会に後援を依頼し、また首都圏の仲間に出品を依頼しました。常任委員長の木村勝明さんをはじめ渡辺征子さん、オザキユタカさん、川原康男さん、新潟出身の田宮豊さん、奥方の田宮由紀恵さんの6名が出品してくれました。今回の出品者は先回より11名増えて67名に、作品は先回より26点増えて126点に上りました。

 私達の展覧会はある程度の連続出品者はおりますが、まだ知名度が乏しく、入れ替わりが意外と激しく、どうしても宣伝が疎かになると、すぐ出品者の減少を招きます。ここ数年は開催前に地元の新聞(新潟日報社)に働きかけ、何とか記事にしてもらっています。今回も「個性・創造性自由に発揮」との見出しで朝刊文化欄に大きく取り上げてもらう事ができました。

 今回は20回記念であり、第1回展より連続して今回まで出品して下さった、小林春規さん、山本貞夫さん、宮本敞さん、丸岡稔さんの4名に敬意を表して、会場入口に作品を展示し、ささやかではありましたが、リボンをつけさせていただきました。

 また首都圏の仲間の皆さんの作品は、奥の壁に目立つように、横一列に展示させていただきました。

 毎回会場でアンケートを取っていますが、今回23枚の感想などがよせられましたが、首都圏の仲間の皆さんの作品もあり、今まで見た中で一番充実しているように感じた、見にきて良かった、心がホッコリした、飽きずに疲れることなく鑑賞する事ができましたなど、大変好評でした。

 また私達は会期中に会場にて何らかの催しを企画して、少しでも鑑賞者を増やすよう努力をしています。今回は14日(土)に今回で連続8回目の地元の演奏家、長沢孝明さんのミニコンサートが行われ、最初に長沢さん作曲のアンデパンダン展の曲で始まり、会場内の2作品を選んでの即興演奏、また参加者全員で歌うコーナーなど、盛りだくさんで会場が大いに沸きました。 また今回は特別に運営委員の宮下孝一さんの似顔絵コーナーが設けられ、無料で希望者に描いてあげたので、順番待ちができるほど盛況でした。

 次回は21回目の開催となりますが、今後とも、初心を忘れず、新潟の地にシッカリと根づいた展覧会をめざして行きたいと思います。