書評

書評 · 2019/08/13
 近年、各地の公立美術館で、展示作品の撤去や改変といった「検閲」ともいうべき事件がたびたび起きている。表沙汰になったのは氷山の一角とみるべきで、組織内での「忖度」や「自主規制」によって、人目にふれる機会を奪われた作品も少なくないだろう。こうした出来事は、美術館に限らず、博物館や図書館、公民館のような他の社会教育施設でも起き、憲法が保障する「表現の自由」が尊重されなければならないはずの放送や出版など、あらゆる文化的な領域で発生している。